三浦市の歯医者 初声歯科クリニック｜横須賀市、京急沿線からもご来院いただいています。

ご自身の歯を欠損してしまった、あるいは失ってしまった場合、その修復には様々な方法がありますが、いずれも歯科材料を使って、人工の歯＝義歯をつくります。

義歯の直接的な役割は、「食べる」「飲み込む」ことを始めとして、「顔貌を整える」「しゃべる」「笑う」「歌う」などといった、あなたが普段なにげなくしている、普通の生活を送るために欠かせない、人間の基本的な機能を取り戻すことです。

様々な義歯の中でも、部分入れ歯、総入れ歯には、「取り外すことができる」という特徴があります。
逆を言えば「思いがけず外れてしまう可能性がある」ということでもあるのですが、実際には大変多くの方々が、部分入れ歯、総入れ歯に頼って生活をしていらっしゃいます。
そしてまた、そうした方々の多くが、正しいセルフケアを知らずにいます。

よくお話させていただくのは、「入れ歯は食器と同じ」ということです。
あなたは、食事をしたら、必ず汚れた食器を洗いますね。
入れ歯も同じ、毎食後必ず、お箸やお皿、コップなどと同じように、丁寧に洗ってあげてほしいのです。

その際にご注意いただいているのは、入れ歯の材質の特徴です。
研磨剤で磨くと傷がついてしまいますし、消毒のつもりで熱湯に浸したりすると変形してしまいます。
また乾燥によっても変形しやすいので、口腔内から取り外している間は、水中に浸していただきます。

入れ歯は人工の歯だから、歯周病や虫歯などとは、関係がないと思っていらっしゃいませんか。

入れ歯のことを「デンチャー」と言いますが、天然歯に付着するプラーク（歯垢）と同様に、入れ歯には「デンチャープラーク」が付着します。
デンチャープラークは細菌の温床となり、残存している天然歯や口腔内の粘膜に、悪影響を与えます。
（詳しくは０６を参照）

そして必ず、入れ歯を取り外した状態で、ご自身の口腔内の歯磨きをしてください。
普段、入れ歯と密接しているところは、細菌がとても溜まりやすくなっています。

残存している天然歯や粘膜の状態、口腔内の環境が変わることによっては、入れ歯をつくりかえなければいけなくなることがあります。
定期健診では専門家によるクリーニングにあわせて、セルフケアのアドバイス、日常生活で気になっていることなど、随時、状態を確認させていただいています。